今日は単なる感想文です(笑)文を読んで具体的に得をしたいという方は読み飛ばしていただいた方がよいかもしれません。
ただ、具体的得はありませんが、こういうところにこそ本質が出てくると思いますので、よろしければご覧ください。
中国の故事に「男子三日会わざれば刮目して見よ」というものがあります。
エピソードを書いていると長くなってしまうので故事の背景は割愛します。言葉そのものの意味は異なりますが、このエピソードから学べることを簡単に言うと、「3日もすれば変われるよ、成長できるよ」ということです。
あ、ちなみにこの故事と結論はそう関係ありません(笑)
単に、知らない間に成長していた人がいて、感心したという話です。
私の同僚に、昔は泣き虫で問題もあった男性がいます。しかし最近話していると、非常によく考えているし、知識も広く深くなっていて、びっくりさせられます。いつの間にこんなに成長したのやら、という感じです。
彼とは違う場所で業務にあたってきましたので、ここ4年ほど仕事ぶりを見ることはありませんでした。
その彼と、今日はちょっとした雑談をしていました。どこの会社もそうかと思いますが、そろそろ4月からの異動が発表され、来期からの体制が徐々にわかってくる時期です。
その話の流れで、彼が今まで何を考えて目の前の業務にあたってきて、そこにはどんな苦労があって、どのような努力をして問題を乗り越えようとしてきたのかがほんの少し分かりました。直に見てきたわけではありませんので、あくまでも一部は理解した程度ですけどね。
頼れるようになったとは思っていましたが、やはりそうなるにはこつこつと努力を積み上げてきたようです。
彼がここまで来るまでに努力をしてきた、ということは分かりますが、具体的にどのような努力をしてきたのかは知りませんでした。特に自分は努力しているとアピールするタイプでもないため、たまたま今日聞かなければ一生聞くこともなかったかもしれません。
とても地味な努力でした。
彼の仕事には、データが必要です。データはインターネットにも会社のイントラネットにも膨大にあります。欲しいデータを探し出す難易度はそう高くありません。彼とは異なる業務についている私でも検索してヒットさせることが可能です。
ただ、データを検索するには時間がかかります。条件にもよりますが、一つのデータを検索するのに30秒から5分程度かかります。それでは遅いのです。彼の行っている仕事は、一日に1000回以上データを参照する仕事です。
彼は自分の頭の中にデータベースを構築するために、「単語帳」を用いたそうです。100均で買ってきて、表に条件、裏に求める答えを書き、何度も何度も見直したと話していました。
もう一度書きますが、思いのほか地味な努力でした。
そんなに地味でアナログな努力をしているとは思わなかったんですよね。プライドの高いタイプなので、人には感じさせないようにしていたのでしょうし、自分の実力を上げるために積み上げをしていたのは、後になってみてはじめて納得感があることです。
でもそういった地道な作業をしてきたからこそ、今では社内外の多くの人から信頼をしてもらえるような立場になってきたんですねえ。
ちなみに彼は、自分のことを「ポンコツ」と言います。
「でも、そんなポンコツでもなんとかしがみついてここまで来た」と話していたのが印象的でした。