ささきーやです。
この記事はTOEICスコアを最短で上げる方法について記載します。
前回の記事はこちら。
今回は、音読の段階とその効果について記載します!
音読というと、単に口に出して文章を読むだけ。そんなふうに捉える方が大多数かも思われます。しかし、ここでご紹介するのは「音読という方法」です。その中身をさっそくご紹介していきましょう。
1、まずは、聞くだけ。
最初から音読はしません。音だけに集中します。極端なことを言うと、意味を考えなくてもいいです。音だけを真剣に聴いてください。
2、文章を見ながら聴く。
この段階では、単語と単語の音のつながりを意識して音を聴いてください。まだ意味を考える必要はありません。わからない単語があっても、調べる必要はありません。もちろん、考えなくてもわかるようであれば何も問題はありません。ここで重要なのは、「音便(おんびん)」を理解することです。
音便というのは、言葉のつながりによって音が変わること、です。
百(ひゃく)という日本語ならば、三百(さんびゃく)、八百(はっぴゃく)などです。さんひゃく、はっひゃくとは言いませんね。
Did you~? などは、(ディド ユー)とは言いません。(ディジュー)が近いです。「こういう現象がある」ということを理解していないと、絶対に聴けない文章があります。これは当然なのです。だって、「ディドユーなんて言ってない」んですから。
3、文章を見て英文を聴きながら、同時に声に出して文章を読む。
一般に「オーバーラッピング」という音読法になります。これを何度も繰り返して、音声に自分の発音を近づけていきます。頭で理解した音のつながりを、自分でもできるようにしていきます。
4、【3】ができたら。「何も見ずに」音声を聴いて、聞えた文章そのままを自分で発声します。
発生するタイミングとしては、音声が聞こえた直後です。「シャドーイング」と呼ばれます。音を聴くことと、発声を同時に行っていきますので少し高度になります。もちろん最初は難しく感じるでしょうが、できるまでやればいいのです。
5、わからない言葉を調べます。
意味を調べたりするのはこの段階です。ここまではひたすら音に集中する段階です。
6、意味を理解した上で、シャドーイングを行います。
7、最後の段階として、音声は聞かずに自分で「音読」を行います。
いかかでしょうか。いったい何回聞くんだよとか、何度も読むの? と思われた方、正解です。オーバーラッピングから最後の音読まで合わせて10回は読みます。そんなにかと思われるかもしれませんが、英語の勉強は基礎が命です。そして、記憶力がいい人ですと、短い文章なら10回も読めば多少なりとも覚えていきます。
逆に言うと、適切な例文で音読を行っていけば、他の勉強をしなくともTOEICでスコア600を超えることは不可能ではありません。それくらい効果がある手法なのです。適切な例文というのは、ずばりTOEICの過去問ですね。
私が最初に600を超えたとき、リスニングのスコアは400を超えており、リーディングのスコアは200台でした。
なぜ私が音読を勧めているかと言うと、リスニングスコアを伸ばすことはリーディングスコアを伸ばすより簡単だから、です。答えを知っているから書いてしまいますが、リスニングで使われる単語、文章、文法はリーディングに出てくるそれよりも簡単です。
音読をやっていると自然と多少は話せるようになりますしね。今はなかなか訪日外国人が減っていますが、ウェブ会議などでどうしても話さないといけないという場面も増えているはずです。正直、実際に会って話すよりも画面越しで話すほうが難しいです。仕事の場面での英会話に悩んでいる方は、一刻も早く始めてみることをお勧めします。