業務管理

人時の割り出しから業務効率化までの基本

こちらでは、作業に対しての必要時間の管理について記載をしていきます。
管理者としての視点で書きますが、個人の作業だとしても大枠は変わりません。
日頃から、作業時間の見積もりがうまくいかないという方の手がかりになればいいです。

まずは人時(にんじ)という言葉をおさえましょう。

ある作業を行うのに、一人で行うと3時間かかるとします。
この場合、作業に必要な人時は3人時です。
1人時は、一人が一時間で行える作業量です。

上記の作業が500回(個)必要とすると、必要な人時はいくらでしょう。
3(人時)×500(個)で合計1,500人時必要になります。

作業に必要な人時数の求め方

作業に必要な人時数は、一つあたりに必要な作業時間×作業点数で求められます。

①規模(作業点数)が確定してはじめて作業量が決まります。
②作業量は1点あたりの必要人時×作業点数で求められます。
③※1つの作業の中には、複数の作業が内包されていないか確認してください。

例:作業点数は3,000点とする。

「作業1」には⇒作業A、作業B、作業C、作業D、作業Eが内包されている。
作業Aには1分、作業Bには1,5分、作業Cには2分、作業Dには3分、作業Eには0,5分かかります。⇒作業1を終了させるのに8分かかる。

8分×3,000点=24,000分/60=400時間

計算をするだけならこれで終了です。

業務効率化のキモ

実は、先の計算が手がかりです。

重要なことは次の2点です。

①作業1を最小単位まで分解する。
②それぞれの作業がどれくらいの時間がかかるのか計測する。

①まずは分解です。ここをしっかりやっておくと、さまざまな手がかりを得ることができます。分解できていないと、効率化を進めるには困難になります。

簡単に言うと、多く時間を使っている作業工程=改善による時間短縮のインパクトの大きい工程になります。自分たちは具体的に何に時間を使っているのか。よく考えるべきです。

②時間の計測です。
時間の計測をしないと始まりません。計測していないのならば、肌感覚の予想しかできないために個人の感覚に依存してしまいます。数字で出ているのであれば(計算式があるのならば)、誰が計算してもぶれることはありません。

真実は一つです。計測できていないことを効率化することは難しいです。認識すら難しいので、改善にとって計測は大前提になります。

業務改善のヒントを一つ

計測して出た「予想と実績の差」は毎回残してください。ずれる要因は何か、必ず考えてください。予想と実績の差が大きければ大きいほど、改善を進めていくことができます。

一つ答えを記載します。

先ほどの例ですと、作業1の中には、作業がAからEまでありました。では、作業Aから作業Bに工程が変わる場合、そこにロスタイムは0(ゼロ)でしょうか? 全ての作業から次の作業へは、シームレスに移行できるものでしょうか? A’に、「移動」という工程はありませんか?
ロスタイムがあるのであれば、それも計測する必要があるのかもしれません。「見えるものしか」改善できません。

簡単ながら、重要な話題を記載しました。ご覧いただき、ありがとうございます。

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