本日は人事評価を上げるための方法をまとめます。
特に一般企業に勤める方に向けて記載します。
以下私が考える、
自分の評価を上げるための方法論です。
- 基礎的なスキルは身につけておく。
- 自分が関わる業務範囲の情報は可能な限り網羅しておく。
- 一段上のレイヤーでモノを考える
- 上長からの依頼は可能な限り迅速に処理する
- 迅速に処理できそうにない依頼については、いつまでなら可能と迅速に答える
それぞれについて簡単に理由を述べます。
当たり前の話を当たり前に受け取るために必要です。
上長が、「これなら負担にならずにできるだろう」と思ったことについて、負担にならずにできる地力がないと話になりません。
例えば、お客様にこの内容を伝えてほしい。電話でつたえておいてくれ。この指示に対して、電話のかけかたがわからないではスタート地点にたっていません。
例のレベルが低すぎて申し訳ありませんが、言葉遣いがわからないから電話できないとか、電話をかけたことがないとか、本当にあるんです。しかしあまり残念なことを言われては指示する側も困ります。
ごくごく一般的と考えられるPCスキルも基礎的なスキルと言えます。
質問に対して、知らないと言わなくていいように。
上長もしくは業務範囲関係者から、たびたび質問を受けることがあると思います。「これはどうなっている? 何か知らないか」と。
知らない、はできる限り避けてください。上長は、あなたが答えを返してくれることを期待して問いかけをしています。
そんなことを言われても、知らないことは知らない。当然のことです。でも、知らないことができるだけ少ないよう、社内の情報には可能な限り目を通し、記憶の片隅にとどめておいて下さい。
即答はできなくとも、「これはこのあたりに情報があったはず」ということがわかるだけでも良いです。自分以外の人間の発言、仕事についても把握しておけば、あなたが答えられる質問は倍加します。
繰り返します。「質問者は、あなたが答えてくれることを期待しています」
視座を高く持つ。
自分が上長だったら、なんなら上長の上長だったら、今の経営環境についてどのように考えるか、どのような役目をあなたに望むのか、常に考えてください。
なぜ、一見理不尽な命令が下されるのか考えてください。視野の広さを意識し、常に質問が来る前に自分なりの答えを持っておくような準備をしてください。
できる限り早く! 即レスを心がける。
前の話につながることですが、上司はあなたより先のことや広い範囲のことを考えています。その手助けをあなたに求めています。できる限り手を差し伸べてあげてください。早ければ早いほど、その人は感謝してくれます。
本当にできないことは、~ならできる、と返す。やはり即レスで。
さきほどと真逆のことです。
できないことはできない。そしていつまでならできると表明してください。それにより、あなたが優先順位を持って業務を進めていることを認識させます。
もしくはどういう条件であれば相手の要求をかなえられるかを伝えてください。早めに。
あなたが単なる作業者ではなく、自立した考えを持っていると評価されるポイントになります。
さて、主題については記載しました。
人からの評価なんて気にしないという方もみえるかと思います。しかし、そういう方は損をしています。ここからは評価を上げることにどのようなメリットがあるのかを列挙してみます。
評価を上げることによるメリット
- コロナ禍のように大規模に業績が下がる際、リトスラ候補になりにくくなる。
- 昇進昇格の対象になりやすくなり、給与アップしやすくなる。
- スキルアップやなんらかの経験を積む機会を与えられやすくなる。
それぞれ見ていきましょう。
リストラ候補になりにくくなる理由
会社は慈善団体ではありません。利益を出す必要があります。当然利益が十分に出ない状況では人件費を含めた経費を削減していきます。
日本企業は基本的に年功序列です。年齢が上がるほど給料が高いという傾向があります。
出世には興味がないとのらりくらりと過ごしてきた人でも、給料はそれなりになっているものです。
会社が人件費を削減したいと考える際、給料がそれなりに高いのに評価が低い人は真っ先にリストラの対象になります。会社にとって評価が低い人は、上げる利益が低いと考えられる人でもあるからです。
そのため、評価が高い状態を維持できればリストラリスクを軽減できると言えます。
給与アップしやすくなる、経験を積みやすくなる理由
評価が高いと、より難易度の高い業務を割り当てられる可能性が高まります。評価が高いということは、おそらく上司からできるやつと思われているでしょう。
私が上司であれば、仕事ができる人には私が持っている仕事を振っていきます。それによって生まれた時間で、自分が本当に行うべき業務により時間を使っていきます。仕事ができる人に業務移譲を行っていくということです。
それはつまり、評価が高ければ重要度が高い仕事を受ける機会が増えることに他なりません。もちろん、重要度が高い仕事を引き受け、引き続き成果を出していけば自ずと給与は高まっていくでしょう。
評価を上げることによるデメリット
もちろん、評価が上げることにはメリットだけがあるわけではありません。デメリットについても記載しておきましょう。
- 期待値が上がり、求められることが増える。自分の時間を失いやすくなる。
- 抜擢により業務の難易度が上がる。
要はたくさん難しいことを求められるようになるということ
評価されれば立場が上がり、業務の難易度が上がるのは当然ですね。
能力以上のことを要求されても困るのですが、能力以上のことを求めるのはある面では当然です。どのような立場であっても、最初からうまくできるということは一般的にはありません。しかし、その期待に応えようとして喰らいついていくこともまた必要です。
ここで気を付けなければいけないことがあります。
必死に努力することも必要です。一方で、自分を壊してはいけません。
無理も時には必要です。しかし無理を続けることは不可能です。限界を迎えては、戦場から去らねばいけなくなります。
可能な限り、労働時間を延ばさずに自分の価値を上げることに頭を使ってください。工夫してください。約束です。
さて、いかがでしたでしょうか。特別なことは書いていません。当たり前のことを淡々と積み重ねるのみです。あなたが、自分らしく働きながら輝ける戦場で立っていられますように。