ささきーやです。
今回は、DXについてもう少し書いてみたいと思ったので二回目になりますが記載してみます。
まず、このブログを始めた当初に書いた記事のリンクを貼っておきます。
これは感想文のようなものだったのですが、続いて私なりの解釈を記載していこうと思います。
今後行う仕事に必ず関係していく概念ですので、一緒に理解を深めていきましょう!
おさらい。まずは言葉の定義。DXとは?
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること
経済産業省
ここでのポイントは、企業が、という点かと思います。個人がとか、社会が、なんて書いていません。
引用は装飾が多い文章ですので、整理しましょう。
誰が:企業が
何を利用して:データとデジタル技術を活用して
どうする:(業務、組織、プロセス、企業文化・風土を変革して)競争上の優位性を確立すること
ちなみにTransformation=変換、です。
DX=直訳するとデジタル変換になります。変換=取り換えです。何と何を取り換えるのか? 当然、アナログとデジタルです。
補足しておくと、X=Transだそうです。これは英語圏の慣例とのことです。
ここで違和感を覚える方は正解です。「デジタル変換」という言葉と、経産省の定義の間にはすごく距離がありますよね。経産省の説明では、単純な言葉を概念に変えています。
もう一度書きます。
DXは、
・直訳するとデジタル変換。
・経産省は、~~競争上の優位性を確立すること。
すごいと思いません? めちゃくちゃ違いませんか?
ここには沢山の意図が見えていると思いますので、興味のある方は色々とニュースをご覧になると良いと思います。あと、色々と検索してみるとわかるのですが、正直DXについては人によって言っていることがばらばらです。いかに自分に都合よく解釈するか、という力が問われているのかもしれませんね。
さて、あまり雑談に時間を割いても仕方ないので、本題に入っていきましょう。
デジタルに変換するって、どういうことでしょうか。
アナログからデジタルに変換する場合、ほぼ全ての人が関わりがあるモノは、「紙」です。
ですから、DXの話題にはペーパーレスがよく例として挙がります。
紙が存在することにより、基本的には「作業の手数が増えるから」です。特に、会社での承認系の書類はその最たるものです。
こんなことはありませんか?
ある書類を、エクセルなどで作成する。→それを印刷する→上長に承認印をもらう→先の部署や取引先へFAXする→原本はしばらく保管義務がある→取引先では、その書類をまたスキャンする……
これ、データ上で承認印がもらえたら、①印刷する必要もなければ、②物理的に書類を保管しておく必要もありません。もしかしたら、③取引先もスキャンの必要がないかもしれませんね。もちろんメールを送る手間くらいはありますが、とても楽になると思いませんか。ああ、そうだ。④書類廃棄って、割とめんどくさいと思いませんか?(笑)
しかし、ここで勘違いしてはいけないことが一つあります。ペーパーレスというのは、概念を実行するための手段の一つ、ということです。何でもかんでも紙をなくせばいいというものでもありません。
将来はともかく、いま現在で紙があった方が効率的なことまで、こだわってペーパーレスにしないで下さい。目的は、「競争上の優位性を確立すること」です。ペーパーレスにした結果、コストが上がりましたなんて話は全くもってDXの考えとは異なるのです。
そして最も大切なことは、自分にとってお客様に対して、デジタル変換がどのような価値を持つのかを考えることが大切です。それは即座に情報の共有ができることかもしれません。社内的なコスト削減により、お客様により品質の良いものを低価格で提供できるようになるのかもしれません。それが「競争上の優位性」を生むと考えられます。
競争上の優位性を確立するためには、顧客様のニーズを基にしなければなりません。独りよがりの仕組みを作ったところで、支持を得ることはないでしょう。つまり、売り上げにつながることもないでしょう。
さて、ここまで私なりのDXについて記載をしてきました。正直、コロナ以後に突然取り上げられるようになった概念です。みんな、自分の価値を上げるのにそれだけ必死だと言えるのかもしれません。
似たような言葉で、過去には「IT革命」や、今でこそ一般的になったかもしれませんが「IOT」なんてものもあります。比較的重要なキーワードかと考えられますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。