ささきーやです。
皆さんはエンゲージメントという言葉をご存知でしょうか。私は昨年知りました。会社がエンゲージメントに興味を持ったからです。世間でも、取り上げられてきている言葉のようなので、共有しておこうと思います。
以下に引用します。
「エンゲージメント」とは、従業員の会社に対する「愛着心」や「思い入れ」をあらわすものと解釈されますが、より踏み込んだ考え方としては、「個人と組織が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係」のことをいいます。
―『日本の人事部』https://jinjibu.jp/より
皆さんどうですか。ピンときましたか? 正直、私はあまりピンと来ませんでした。最近わかってきたのは、従業員満足(employee satisfaction。略してES)とは異なるということです。
従業員満足は、その言葉の通りその企業に属している従業員が待遇や設備、ルール等々を踏まえその企業にどの程度満足をしているかを示しています。この際、満足しているから「企業に貢献したいと思うか」などという議論はあまりされていなかったという点がポイントです。私は人事ではないので専門外の話ではありますが、私の認識では「ES」で取り上げられていたのは主に「退職率」や「勤続年数」の話でした。
一方今回話題にするエンゲージメントについては、「双方の成長に貢献」というところがポイントのようです。つまり、会社は従業員に成長できる環境を与え、従業員はそれに応え前向きに会社の成長に貢献する、ということでしょうか。双方向なわけです。
なんでしょう。働かないオジサンなんていう言葉が出てきているのも背景にあるのかもしれませんね。働かないオジサンは、多分それなりに会社に満足しています。給料が高いにも関わらず負荷が小さい状態だから、揶揄されてるわけですからね。しかも会社からすると貢献していないんでしょう。あくまでも想像ですけどね。
退職率を下げるなどの予防のためならば、従業員満足度だけが指標として存在していれば良かったと思います。それが、「双方の貢献」なんて言葉が出てきたということは、単純に「会社が従業員の貢献に満足していない、従業員の貢献が評価できる段階でない」という考えがあるからではないでしょうかね。逆説的すぎるでしょうか。
あとは、主体性も求めているということです。主体性を求めていないならば、たぶん「忠誠心」や、なんなら「社畜」という言葉でも意味をカバーできます。それでは定義から漏れてしまうから、新しい用語の認識を広げるわけです。
①会社は引き続き、より良い人材確保の為に与える(機会など抽象的なものも含め)
②従業員は自身の環境を考え、「主体的、好意的に」会社に貢献する
これが現在のトレンドなのだと私は理解しました。そんなに浸透しておらず、日本語にしづらいため、ちょっと意味の取りにくい言葉です。日本語で有名なのは「エンゲージリング」くらいです。だからこそエンゲージメントの意味を誤読しやすくなります。
これからも、ちょっと意味の取りづらい言葉があれば書いてみようと思いますので、ちょっとでもためになった、という方がいらっしゃいましたら、またよろしくお願いします!