ささきーやです。
私の過去の経験を振り返るこのシリーズ。前回はこちら。
勤務時間等は相変わらずまずい状況でしたが、仕事の中にちょっとした面白さを見つけ、私自身も変わってきたのがこの頃でした。当時は、そのときの店長が壊れ、実質私が一人で社員業務を行う、というような状態に陥りました。
そして、私がバリスタに面白みを見出し、辞めないと伝えたところ、すぐに異動が決まりました。本当に、その次の瞬間といったところでした。
一回り小さな店の店長として異動です。そこでも色々なことがありましたが、そこそこ予算数値を達成し、そこから一年経たずにまた中型店の店長として異動をしていきます。
最後の店が一番長かったわけですが、月の労働時間が400に迫ったのも最後の店でしたね。始発での出社、終電での帰宅。少しでも間に時間があればネットカフェに行って仮眠をとるとか。残業代が全てもらえるわけはなく、何なら消費期限切れの商品の購入もさせられましたね。サンドイッチなどを1万円とか。二度と戻りたくない環境です。
あの会社で学んだ最も一番重要なことは、おかしな環境からは一刻も早く逃げたほうがよい。助けてくれる他人はいるかもしれないが、誰も助けてくれない瞬間は確実にある。ですね。
最終の店は客席が80席くらいある、まあまあ大きな店だったのですが、そこでワンオペを数回行いました。私、その瞬間がくるまで「きっと誰か来るだろう」みたいなことを心の底から期待していましたけどね。それでも、私一人になる瞬間はありました。レジも、調理も洗浄もフロアも私だけですよ。お客様びっくりですよね。食器を下げる下げ台に置けず、床にマグカップが重なる、みたいな。
それとは逆に、他店というか、前の店のアルバイトが突然助けに来てくれたこともあったので、そういった意味では助けてくれる奇跡も、絶望も十二分に味わいました。
「成長」という言葉を使いたがる管理層を、未だに信頼しません。成長は各々が自発的に行うべきことであると私は考えています。厳しい環境を強制し、そういう環境こそ成長につながるなんていう管理層は能力が低いだけです。確かに現状打破のために工夫をしようとはしますけどね。
人生を食いつぶすブラック企業には、本当に気を付けてください。数年を無駄にしてしまいますので……